元記事を読む → AIER / The Daily Economy(英語)Review of The Sovereign Consumer: A New Intellectual History of Neoliberalism

書評:『主権者としての消費者――新自由主義の新思想史』

Review of The Sovereign Consumer: A New Intellectual History of Neoliberalism
AIER / The Daily Economy ・ Art Carden ・

AI要約 要約

ニクラス・オルセン(Niklas Olsen)の著書は、新自由主義を消費者主権(購買選択が生産を方向づける考え)からたどる思想史だ。評者は、ドイツやデンマークなどの事例と思想の系譜を評価する。一方、民主主義の定義や経済学の発展への目配り、広告を擁護する議論の検討には不足があると批判する。

論点

  • オルセンは、国家が市場のルールを整え保護する新自由主義において、消費者の選択が民主的討議や多数決に代わる正当性の源泉になったと論じる。
  • 本書は、戦後西ドイツ、シカゴ学派、デンマーク政治などを通じて、消費者主権が政策や経済学教育に浸透した過程を扱う。
  • 評者は自発的交換を擁護し、広告や市場での説得も公共的討議と捉えられるとして、本書の民主主義と市場の対置に疑問を呈する。

著者の立ち位置

評者は、自発的交換と消費者の選択を重視する古典的自由主義の立場から、本書の思想史的貢献を認めつつ市場への批判を検討している。

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