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書評:『自由への道――経済学と善き社会』

Book review: “The Road to Freedom: Economics and the Good Society” by Joseph Stiglitz
Institute of Economic Affairs ・ Kristian Niemietz ・

AI要約 要約

ジョセフ・スティグリッツの新著は、自由市場思想が格差や搾取を正当化したと批判する。評者は、フリードリヒ・ハイエクが法制度や社会保障を重視した点を挙げ、その思想の描写は不正確だと反論する。資本主義への批判には一部同意しつつ、新著が掲げる「進歩的資本主義」は政府の失敗や政策費用、比較基準の検討が不足していると論じる。

論点

  • 評者は、ハイエクの市場論は人間の知識の限界を出発点としており、完全な知識や合理性を前提とするという新著の説明は誤りだと指摘する。
  • 評者は、ハイエクが競争を支える法制度や最低所得保障を認めていたと述べ、現代の資本主義への批判と自由主義への批判を区別する。
  • 新著はジョン・ロールズの「無知のヴェール」(自分の境遇を知らずに社会の原則を選ぶ想定)に依拠するが、評者はその説明と政策への適用が不十分だと批判する。

著者の立ち位置

評者は、法制度に支えられた競争市場と一定の政府の役割を認める古典的自由主義の立場から、スティグリッツのハイエク批判と政策構想を批判している。

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