契約の時間:ホッブズからロックへ、信頼の誕生
AI要約 要約
本書は、トマス・ホッブズとジョン・ロックの思想的対比を通じて、人間の時間認識と経済学の起源を描き出す。ホッブズにとって社会契約は恐怖に満ちた未来を抑え込むための絶対的権力への服従であったのに対し、ロックにとって契約は労働と所有権に基づく信頼と協力を生み出すものであった。著者は、この恐怖の時間から信頼の時間への移行こそが、人間の合目的的行為としての経済学の土台となったと論じる。
論点
- ホッブズは混乱と戦争の時代背景から、未来を脅威と捉え、絶対君主による社会契約で秩序を保とうとした
- ロックは労働を通じて時間を価値に変えることで、未来を可能性と捉え、信頼に基づく秩序と所有権を導いた
- このホッブズからロックへの「時間の概念の変容」が、後にオーストリア学派へと繋がる人間の経済的行為の基礎となった
著者の立ち位置
人間の行為と時間の哲学から経済学の起源を捉え直す、オーストリア学派の立場
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